フリーランス特許翻訳者の日常

2020年12月30日の記録

こんばんは!

フリーランス特許翻訳者のMr. Sujitaです。

本日はなんと、勉強が全くできませんでした…

というのも、前日から取り組んでいる、特許(化学)のトライアルの校正に思ったよりも時間を取られてしまったからです。

正確に言えば、校正作業というよりも、訳の見直しに時間がかかってしまいました。


トライアル(特許、化学) 約8時間

上記の通り、校正作業にかなりの時間を使ってしまったのですが、主に時間を取られた作業は下記の通りです。


明細書内の単複の調整

主にTechnical Field内での単複の調整に手間取ってしまいました。

Technical Fieldの典型的なひな形として

The present invention relates to A. More specifically, the present invention relates to A’.

という言い回しがありますが、今回訳している課題においては、上記ひな形内のAとA’に同じ単語が入るパターンだったんです。

それなら「え?じゃあ単複も同じにすればいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そうはいかなかったんです。

結論としては、Aは複数に、Bに単数にそれぞれするという手段を取りました。

というのも、特許翻訳をする際にいつも参考にしている『外国出願のための特許翻訳英文作成教本』という本の中に、「A部分は複数形にして一般的な内容を提示し、それに対してB部分は単数形にしてより範囲の狭い(specificな)内容を提示する」という実務が紹介されていることを発見したからです。

うんうん悩んだ末に何とか納得のいく訳を完成させられましたが、恐らくこの点についてだけでも3時間は悩んでいたと思います

今回のケースからわかるように、特許明細書の頻出表現とか言い回しがまだ体に染みついていないですね。もっと数をこなさないとな。


請求項内の単複の調整

請求項内で、単複の調整に時間を取られてしまいました。

簡単に言えば、請求項1の発明がとある化学繊維だったのですが、その構成要素が繊維Aと繊維B(両方とも具体的な名称は伏せています)だったんです。

最初は、化学繊維も繊維A,Bもすべて単数にしていたのですが、ここで一つ疑問が浮かんでしまいました(地獄の入り口)。

「化学繊維を単数にするのはわかる(“1″種類の化学繊維だから)。

でも、それを構成する繊維A,Bもそれぞれ単数にすると、

つまりは当該の化学繊維は繊維Ax1本と繊維Bx1本の、合計2本の繊維だけで成り立つと解釈されてもおかしくはないよな!?」

当該の化学繊維は繊維といっても繊維素材のことを指しているので、上記のような解釈をされてしまっては大変なことになります。

とりあえずは何とか納得のできる訳に辿り着くことはできましたが、こちらもまた2~3時間は時間を取られてしまったと思います(ぴえん…)。


とまあなんとも踏んだり蹴ったりな1日でしたが、新たな気付きを得ることもできました。

やっぱり、材料分野はほかの化学分野よりも得意だ。

本業で石油化学系のプロセスに関しての調査をしまくっていた経験が生かされていると感じます。

具体的に言えば、リアクター周りの記述なんかがあっても、石化プラントのP&IDなんかをじっくり読むことが多いので、なんとなく「ああ、こういうことね」ってな感じで想像ができます(ただ、その想像が正確かは正直わかりかねることも多いので、都度調査および勉強が必要です)。


今日はトライアルに時間を全振りしてしまいましたので、勉強の方も挽回すべく、夕飯を食べてから少しだけ勉強をするようにします。

上記のトライアルのおかげで化学熱がちょっと上がったし、化学の勉強をしようかなあ。

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