フリーランス特許翻訳者の日常

翻訳者としての今までの記録 その2

その1はこちら!


2020年2月

翻訳者になろう!と言っても、どうしたらなれるのか?

インターネットで調べてみました。

在宅翻訳者、インハウス翻訳者、出版翻訳者、字幕翻訳者、産業翻訳者、特許翻訳者…。いろいろな働き方があることを知りました。

とりあえず、インハウスは無しとして、工業分野、特許分野の在宅翻訳者を目指すことにしました。

元々、洋書を読むことは好きだったので(ちなみに、好きな小説家はバーナード・マラマッド)、出版翻訳者としての道も考えましたが、ほかのジャンルよりも芸術的なセンスを問われそうな気がしたので、努力を通して培った知識とテクニックを武器として使いやすそうな工業と特許を選びました(もちろん芸術的なセンスを磨くのにも努力が必要なことは承知していますが、なんとなく努力よりも大きな何かに命運が掛かっているようなイメージがあります)。

扱うジャンルを決めたものの、どうすれば翻訳の仕事をもらうことができるんだろう?

またまたインターネットで調べてみました(便利な時代だなとつくづく思います)。

その結果、翻訳の仕事を獲得するには、大きく分けると下記のような方法があることがわかりました。

  1. 翻訳会社のトライアルなるものを突破して、翻訳者として登録してもらう
  2. クラウドソーシングサイトに登録する
  3. 翻訳を必要としている個人・法人に声を掛けて直接仕事を頂く

結論から言えば、まず3の選択肢は無謀だと判断しました。なぜなら、当時の自分にはまだ翻訳者としての実績がなかったからです。実績がない人間に仕事を任せてくれる個人・法人なんて探し出せないだろうと思いました。

それでは、残りの選択肢1と2はどうか…?

1の選択肢に関しては、未経験でもトライアルを受けさせてもらえる翻訳会社もあるとのことで、とりあえず国内・海外問わず、大手の翻訳会社を探してみました(なぜ大手かというと、「安定した企業であれば、新人翻訳者に構ってやるだけの体力もあるだろう」と考えたからです。なんとも甘い考え…)。

いろいろな翻訳会社のウェブサイトの求人ページを見て、初心者(と言っても、仕事の都合上、翻訳をする機会はそこそこあったので、本当にまっさらな状態の初心者ではありませんが)でも応募できる会社を数社発見しました。後にそれらの会社の求人に応募するのですが、それはもう少し先の話。

2の選択肢に関しては、Gから始まる会社など、実績がなくともテストを通過してある程度の実力があることを示すことができれば、翻訳者として仕事を獲得することができる仕組みがあるということが判明しました。とりあえず、その他の選択肢よりも敷居は低いだろうと判断し、Gから始まるその会社に登録してみました。

しかし!!!

この会社、希望言語での登録翻訳者数が一定数を上回っているときは、サイトに登録こそできてもテストを受けて仕事を受けることのできる登録翻訳者にはなれないらしいのです。

私がこのサイトに登録したときは運悪く英日、日英の登録者が飽和していたようで、テストを受けられるようになるまでしばらく待つこととなりました。

少し経ってサイトをのぞいてみたら、テストが受けられるようになっていたので挑戦してみましたが、残念ながら結果は不合格でした。この時は、テストで提出した訳文にそこそこの自信があったので、不合格の連絡を受けて「なんで不合格なんだ!?」と思いました。それと同時に、翻訳という仕事には当時の自分の理解を超越するほどの技能が必要なんだという現実をまざまざと見せつけられたようで、落胆したことを覚えています。

上記の不合格を受けて、「あ、ちゃんと勉強しないと翻訳の仕事はできないんだ」と思い(当たり前のことですが、ここで気づくことができてよかった)、翻訳の勉強をしようと決心しました。

「でも、翻訳の勉強ってどうやればいいの!?」

そこでまたまたインターネットで調べてみました(本当に、インターネットがなければ駆け出し翻訳者にもなれませんでしたね…)。

どうやら翻訳学校なるものがあり、学校によっては修了後にその学校を運営している翻訳会社の登録翻訳者になれるということを知りました。

翻訳の技術をプロから教えてもらえる上に、翻訳会社に登録もできる。魅力的に思えますが、結論から言えば私は今まで一度たりとも翻訳学校に通おうと思ったことはありません。なぜなら、翻訳学校に限らず、学校という場所はあくまで学習の手助けをしてもらう場所であり、プロとして活躍するだけの技能を習得するために必要なのは、教えてもらうことではなく自ら学ぶことだという考えを持っていたからです。

そこで、翻訳に関する本を買って自学することに決めました。それ以降、翻訳関連の本を何冊か読み、基礎の基礎を身に着けました。その結果、前回テストを受けて不合格の通知を頂いたG社のテストに合格することができ、晴れて(一応は)翻訳者と名乗れるようになったのでした。

ちなみに、2月中は仕事を辞めることを目的に必死に翻訳者になろうとしていたので、通勤電車の中は勿論のこと、出勤前、退勤後、昼休みにも本を読みまくってがむしゃらに翻訳力をチャージしました。おそらく、毎日6時間程度は勉強していたと思います。


その3へ続く

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